昔から読書が好きです。
母がよく絵本の読み聞かせをしてくれていて、自宅に児童書がたくさんあったように思います。
それから小学生の時はよく図書室に行っていました。好きだった本は寺村輝夫の「王さまシリーズ」「わかったさんシリーズ」とか。


文章のリズムが特に好きだったんだろうなと思います。
今も、文章のリズムが好きだなぁと思う本はお気に入りになります。
今回は、「私はなぜ読書をするのか?」について考えてみました。
なぜ読書をするのか
なぜ読書をするのかについて、3つの理由を考えました。
1.習慣があるから
私にとって読書に時間を使うことは習慣です。
冒頭にも挙げたように、母が熱心に読み聞かせをしていてくれていたことから始まって、幼い頃から読書をする機会が多くありました。
習慣がない人にとっては、読書が大変な作業になるのではないでしょうか。
2.楽しいから
読書をする理由として、単純に「楽しいから」というのもあります。
テレビを見るよりゲームをするより読書が楽しい。
何がそんなに楽しいのかうまく説明できないなぁと思っていたら、
又吉直樹の『第2図書係補佐』という本に、「これこれ!」という文章がありました。
ページを開く。するとそこに宇宙が現れる。どんどん活字が 大きく濃く強くなっていき雑音が遠退き異世界が拡がる。
この感じが楽しいんです!
3.夏目漱石の本が面白いから
「読書が楽しい」と思う理由のひとつでもあります。
一時期本が読めなくなっていたことがあって、また読めるようになったのは夏目漱石の本からでした。
特に『こころ』が好きです。
印象に残っている文章は、ベタですが
「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」
です。
初めて読んだのは高校の国語の教科書でした。
この文章が衝撃的で印象に残りましたが、その時読んだのは一部分だけで、全編は読みませんでした。
その後、精神的に余裕がなくて本を読めなくなった時期があり、少し余裕が出来た時に『こころ』を全編読みました。
やっぱり衝撃的で、むしろもっと強烈に衝撃を受けました。
『こころ』に出てくる”先生”は、酷いことしておきながら自己嫌悪で追いつめられていて馬鹿だなぁと思うけど、でも自分にもそういう部分はある。ある意味それこそが人間らしい。
そういうことを表現している夏目漱石の文章に、芸術的な美しさを感じました。
私にとって、読書をしたいと思う原動力として「夏目漱石」がいるような気がします。
人生の楽しみ!
「なぜ読書をするのか?」という問いの答えは結局「楽しいから」ですね。
勿体ぶって書くようなことでもなかったです。(笑)
『夏目漱石、読んじゃえば?』という本の中にこんな文章がありました。
読書は人生の役に立つのか、という問いをたてる人がいるけれど、少なくともいえることは、人生は読書の役に立つということだ。
生きれば生きるほど、読書は面白くなるんです。
私にとって読書は、人生の楽しみの1つです。
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