『専門家であることのリスク』研修会まとめ

仕事

先日、『専門家であることのリスク』という内容の臨床心理士の研修会に参加しました。

心理士として仕事をする上で意識しておかなければならない内容だと感じたため、紹介します。

印象に残ったこと

研修を受けて特に印象に残ったことは次の3つです。

1.クライエントの心をわからないこともあると知っている

心理士として「あなたはクライエントの心がわかるのか?」と聞かれた時、はっきりと「わかる」とは言い切れないでしょう。

推測はできますが、あくまでもそれは一般論です。

けれど、はっきりとはわからないからこそ、クライエントと一緒に迷うことができます。

心理士として「わからないこともある」と知った上で仕事をしていると言えます。

2.わからなくても、わかることについての責任がある

クライエントは心理士に自分をわかってもらいたくて来ます。

そのため、クライエントに向かってはっきりと「わからない」とは言えません。

しかし、心理士は専門的な訓練を受け、専門的な知識や技能を持っています。

専門家としてクライエントの心をわかる立場であり、その力を使わないのは責任を放棄していることになります。

3.「わかるともわからないとも言えない」という脆弱性を持っている

心理士は、クライエントの心がわかるともわからないとも言えません。

しかし、わかることにもわからないことにも責任を持っており、逃れられません。

まずは「わかるともわからないとも言えない」ことを素直に認識する必要があります。

そして「クライエントの心がわかるのか?」という問いに対して、答えることができないという脆弱性に身をさらしながら仕事をする必要があります。

わかったようなわからないような……

「脆弱性に身をさらす」のは苦しいことなので、忘れようとしがちだったなと感じました。

未熟な自分にはわかったようなわからないような内容でしたが、意識して仕事をしていきたいと思います。

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