先日、斎藤環先生の「オープンダイアローグ」についての講演会に行きました。
その時の内容について印象に残ったことを書いておこうと思います。
オープンダイアローグがどんなものかについてはこちらの記事で紹介しています。

オープンダイアローグとは
先日、オープンダイアローグについての講演会に行ってきました。オープンダイアローグとは、対話を用いた精神病に対する治療的介...
印象に残ったこと
講演を聞いて特に印象に残ったことは3つです。
1.対話とは主観と主観の交換である
「客観的に見てどうか」ということはオープンダイアローグには必要ありません。
また、「ほっとする」ために話をするわけでもありません。
患者さんも「経験専門家」であり、それぞれの立場から主観を交換します。
対話の過程では、治療チームでも悩むということが見せられるのが専門性の証だといえます。
2.対話成功の基準は「続いていくこと」
「対話」は結論を出しません。ノープランで続けていきます。
過程にも意味があり、わかろうとする努力を継続します。
その際、楽観主義でいることが有益です。
3.対話は、説得・助言・議論・尋問ではない
つい助言したくなりますが、助言は「あなたは間違っている」というメッセージを伝えることになってしまい、患者さんの力を奪います。
「対話」になっているかどうかは、対話実践のガイドラインのチェックリストを使います。

対話実践のガイドライン
※視覚障害などをお持ちの方でテキストデータが必要な方は、テキストファイルをお送りしますので、下記までご連絡ください。 お問合せ先 network@opendialogue.jp
感想
記事にまとめてみると、オープンダイアローグで行う「対話」は、「会話」や「会議」とどう違うのか、という点がポイントだったんだなと思いました。
なんだか難しそうな気もしてきましたが、斎藤先生は「とにかくやってみること」を勧めておられたので、とにかく私もやってみようと思います!
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